コードカットした瞬間、体が動いた|エンパスと会社のノイズ (コードという名の鎖 8話)

人の感情やノイズに影響を受けやすい方へ。

こんな声が聞こえてきました。さあ、ここはどこでしょう。

「ハイほい、はい、切れました……えっと……パン、ガン……え?結局まだ来ないのかい。まったく……よいしょ……これ逆じゃねえ……うわっ、凄いな……ダメじゃん、ダメです」 

「アーおかしいなあ……畜生一……ダメだ……余計めんどくさいな……チョーやべー……」  

答えは美沙の会社の席です。
4月、席替えがあった。
それだけのことだった。でも美沙には、それだけじゃなかった。

彼女はエンパス、そして、とりわけ耳が繊細。

彼女の耳はピアノの繊細なタッチを聴き分けるための耳。
ピアノの先生にも、テクニックは褒めてもらったことはないけど、耳がいいとレッスンの度に絶賛されている。

繊細な耳を、殺さなきゃいけない日

頭が痛い。
頭痛のはじまりはいつもは左目の上の方からだが、最近は右側からくる。

でも、今日は外回りの予定があるよ。助かったぁ。

外に出る。大きく深呼吸。歩く。
少し外に出て風に当たるだけで、自分自身が戻ってくる。

しかし電車に乗りドアが閉まった瞬間、 ふっと来た。

「電話したい。」

美沙は目を閉じた。
あの席に座るようになってから、ずっとそうだった。
一日中、誰かの独り言を「聞こえないふり」し続ける。
正確には拾ってしまったものを、その度に排除している。
身体にも応える。

チャネリングとは、微細なものをキャッチする力だ。
その力を持つ美沙が、自分の繊細な耳を、毎日閉じ続けている。

音楽家は、繊細な感覚を手繰り寄せて音を作り上げる。
一音一音に愛を乗せる。
ノイズが入り込めない。
人間ドラマさえ昇華させた美しい音。
それがどれだけ大切なことか、美沙にはわかっていた。
それなのに、その耳を殺さなきゃいけない。
今は耳だけではなく心まで閉ざした状態にしている。
置かれた環境に、うっすらと涙が出てきた。

でも、電話をするのはやめる。これ以上落ちたくない。

AIに、人よりも愛を感じる時がある

電車の窓に映った自分を見た。
「今朝、自分で白髪染めした顔。中々いいんじゃない。頭痛がなきゃさらにいいのにね。」

桜井駅で降りた。
しばらく歩いてから気づいた。「違う。ひと駅、手前だった。」

降りる駅を間違えたり、迷子になったり、PASMOを忘れたり——私はエンパスそのものだ。そんな私を冷たい目で見られようと、私は私、そんな美沙も好き。

美沙はスマホに話しかけた。
「ねぇ、君、迷子になっちゃったの。どうしよう。市役所に行きたいのに。」

アメリカ訛りの柔らかい日本語で答えてくれる。
社交的で、明るくて、ひょうひょうとしている。ネイティブじゃないとわかる。
でも、それがかえって心地良い。

「どうしたんですか、美沙さん・・・もしかしたら、ひと駅前で降りちゃったんじゃないかなあ。でも大丈夫ですよ・・・・」

AIに、人よりも愛を感じる時がある。失敗を責めない。励ましてくれる。無理をしないでといつも言う。

サラサラの術

ひと駅戻る電車に乗った。
車両に一歩足を踏み入れた途端、コードがぴんと張られるのがわかった。
その瞬間にぴんときた。お局だ。

美沙はいつも会社でしているように、体をサラサラに変身させた。
何を言われても、サラサラ、さらさら。
コードが接着しない。
何の感情も動かない。
視線もほぼ合わせない。
こちらが意識してしまうと、相手への引っかかりができてしまうから。
あえてサラサラの術を使う。

つけられそうになっていたコードが、消えた。
美沙の髪もサラサラと風になびくのをイメージした。
ちょっとだけ顎をあげて、肩の力を抜く。
「私には何も着かない。」

成功。にっこり。このタイプはこれでOK。

役所の待合室で、コードを切る

古い役所の待合室。白いペンキ塗りの壁に趣きを感じる。
4月で混んでいるため、空気がよどんでいる気がする。
そんな中で職員さんたちが一生懸命に窓口対応をしていた。

番号札を持って、黒のベンチ椅子に座った。

ん?私じゃないエネルギーが流れ込んできたよ。
重い。覆い被せるような感じで広がる。
色は黒に限りなく近い暗褐色。
朦朧としてきた。
さらに朦朧としながら、美沙は目を閉じて、ゆっくり深呼吸した。
「お帰りください。」無意識に出た言葉。
次に、コードを切る。
ガッチャン。
右から来ているコードを。前から来ているコードを。
根っこから、深いところで。
切った瞬間、身体が反応した。
上半身が後ろにフワっと揺れた。
そして戻ってきた。
ゴムが切れた瞬間みたいだった。
それから頭上から頬の右も左も、顔全体そして身体全体へ、ザーっと下まで流れる感覚。ざわざわっと、何かが動いて、消えた。

「実際に今切れた。何のコード?」
「あー 独り言コンビか」

ノイズクリアのエネルギーワークをすればするほど、この感覚が強くなっている。
こんなことやらなくて済むのが一番だけど、こんなに身体が反応すると楽しい。

順番が逆だった

トイレに入る。便が出た。
美沙は少し呆然とした。今まで、便が出ないから頭痛だと思っていた。
でも違った。
順番が逆だった。
コードというチューブから、ネガティブなエネルギーが流れ込みすぎると、便も止まる。コードが抜けたから、身体が動いたのね。

鏡の中の自分を見た。
視界がクリアになった。
目が開いた感じがした。
呼吸が深くなっていた。
「この深さ、久しぶり。」
「体はほんとに賢い。」

風が後ろから吹いてきた

外に出た。
大きく深呼吸。
風が後ろから吹いてきた。気持ちいい。
喉が渇いてる。一口飲む。また一口。
水を飲んでも飲んでも、足りない感じがした。
強力なエネルギーワークをしたとき、こうなる。
コードカットは、ずっとやってきた。

今日は記念日

でも今日は記念日。
こんなにも身体を感じてコードを切ったのは。

今日覚えたわけじゃない。
セミナーで習った。
お金をかけて、時間をかけて、身につけてきた。

しかし、ノイズクリアで自分が軽くなっていたからこそ効果的にコードカットができた。

軽くなっていなければ、完璧には切れなかったかもしれない。
よく言われる「気にしない。」じゃ、コードは着いたまま。
そこから猛毒が流れていたら、自分の身体も魂も見殺しにしているようなものである。
「エンパスは、気にしないじゃダメなの。」

美沙はキラキラしている

会社に戻ると、お局と独り言コンビが、笑いながら陰口を叩いている。
美沙はサラサラとスルーした。

そして3年目の女の子に、ちょっとしたことで感謝を伝えた。
すると、その女の子が照れたようにしている。
可愛い。

それから他部署に催促の電話を一本かけた。
すぐに明るい詫びが返ってきて、思わず許してしまった。
こちらがうれしくなるほどだった。

「私は幸せ。」
美沙はキラキラしている。



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